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[Switch版] デジモンストーリー ハッカーズメモリーの感想・評価

ゲーム思い出

Switch版のソフト『デジモンストーリー サイバースルゥース ハッカーズメモリー』は、サイバースルゥースという物語とハッカーズメモリーという物語のゲームが2本セットになったゲームソフトです。

別々のゲームが1本にまとまったお得なゲームソフトとなっています。

登場するデジモンはどちらも同じで、育成方法も同じです。

両方のゲームをクリアすることで、両ソフト間でデジモンをやり取りすることができるようになります。

サイバースルゥースが物語本編のような立ち位置で、ハッカーズメモリーの方は外伝のような物語です。

なので、はじめてこのゲームソフトを遊ぶときはサイバースルゥースからプレイしたほうがストーリーをより理解できるかと思います。

この記事を書いているとき、デジモンストーリーの新作『デジモンストーリー タイムストレンジャー』が発表されました。

デジモンストーリー タイムストレンジャーのWEBサイトはこちら

サイバースルゥースの続編というわけではなさそうな雰囲気、ところどころ見覚えのある場所が出てきていました。デジモンに乗って移動できるだと!?

デジモンワールド・イリアスと現実世界を行き来する物語らしい。PVを見る限りおもしろそうだ。

『デジモンストーリー サイバースルゥース ハッカーズメモリー』が発売されたのが2017年12月14日なので、実に8年ぶりにデジモンストーリーの新作が発売されることに。

今まで何の音沙汰も無かったので、デジモンストーリーというシリーズは終わったのかと思っていましたが、2025年に再始動とは期待に胸が膨らみます。

デジモンのゲームって、前作がよくても次回作が目も当てられないガッカリゲーになることがあるので、ちょっぴり不安ですがね。

それと、対応機種にニンテンドー機種が入っていないのが気になるところ。

Switch版の『デジモンストーリー サイバースルゥース ハッカーズメモリー』もPS4、PSVITAで発売されてから2年後くらいに移植されたので、ニンテンドー機種は発売日には無いのかもしれませんね……。

デジモンストーリー ハッカーズメモリーの感想・評価

『デジモンストーリー サイバースルゥース ハッカーズメモリー』は、デジモンのゲームの中でも上位に位置する出来栄えの作品です。

サイバースルゥース編もハッカーズメモリー編も、どちらも甲乙つけがたいくらいに面白い。

ストーリーのでき、育成デジモンの数、BGMの良さ、キャラクターの個性、ゲームの演出どれもこれを出来がいい。

ただ、デジモンバトルの部分はポケモンのバトルほど練られてはいません。結構、大味です。

デジモンは完全体や究極体の枠組みがあるため、どうしても弱い成熟期や成長期デジモンをパーティのメンバーとして採用できません。

このゲームのバトルシステムでは、究極体にたいして成熟期などのデジモンでは太刀打ちできないのです。

しかも究極体の中でも防御貫通系の必殺技を持つデジモンがかなり優遇されており、物語でも「リリスモン」や「アルファモン王竜剣」などのデジモンがいればたいして苦戦せずにクリアできます。

デジモンが持つの特性にも強い弱いが明確に存在するため、登場デジモンが341体もいますが、好きなデジモンだけをつれて冒険は難しいでしょう。

成長期や成熟期、完全体デジモンが究極体と渡り合えるバトルシステムがあったら良かったかもしれません。

サイバースルゥースでは主人公の性別を男と女で選択できましたが、ハッカーズメモリーではモブ顔の男しか選択できないのがちょっと不満なところです。

ハッカーズメモリーのストーリーはアニキ分のキャラたちと弟分の主人公との物語であり、妹分の立ち位置はエリカがいるため女主人公を採用しなかったのかもしれません。

ストーリー上、主人公に執着するキャラが出てくるので、女の子主人公だと行き過ぎたストーカーみたいになってしまってよくないというのもあるかも。

デジモンストーリーの3Dモデリングは出来が良く、女の子のキャラクターはとにかくかわいいので、主人公を女の子にしたかったなぁと今でも思います。

不満点はそれくらいかな、あとハッカーズメモリーから採用されたドミネージョンバトルというチーム戦がちょっと面倒くさいかも。

3対3のチーム戦なのですが、時間がかかる割に経験値もお金も入手アイテムもショボい。

ドミネージョンバトルは面白いゲーム性なのですが、その辺のフィールドで敵デジモンと戦ったほうが経験値もお金もたまるのでもう少し報酬を多くしてほしかった。

ドミネージョンバトルなどをやることで、バトルに誘ったキャラクターとの好感度があがって仲良しイベントが発生する点はすごくよかった。

何度もバトルの助っ人に誘うことで、そのキャラクターと2人きりで話すイベントが発生します。その時のキャラクターとのやりとりがどれも良い。

サイバースルゥースの方にはこういったイベントがなかったのでキャラクターの新たな一面が見れて楽しい部分です。

デジモンストーリーは物語が面白くてやっていて楽しいゲームだと思います。

ストーリーを進めていくとちょっと怖い感じの演出もありますが、綺麗なだけの世界じゃないという部分がこのゲームの魅力かもしれません。

サイバースルゥースよりもシステムまわりが使いやすく改良されているので、ハッカーズメモリーを先にプレイしてしまうとサイバースルゥースの方を遊びにくく感じてしまうかも。

前作サイバースルゥースが表の物語だとしたら、ハッカーズメモリーは裏側の物語です。

裏方たちの奮闘にスポットを当てた物語なので、表の物語であるサイバースルゥースの方を先にクリアしたほうが、よりハッカーズメモリーの物語を楽しめます。

サイバースルゥースでは、なぜアラタくんがあんなにも中二病こじらせて闇落ちしていたのかイマイチ判然としませんでしたが、ハッカーズメモリーをやると彼の気苦労が分かることでしょう。

デジモンストーリーハッカーズメモリーも、サイバースルゥースと同様に物語が面白い。

Switch版は両方のソフトが入っているので、2本のゲームが楽しめて大変お得。

ダウンロード版は、NXデジモン(魂ウェブのアクションフィギュアの姿をしたデジモン)も5体も手に入るうえに、育成に必要なアイテムもセットなので序盤ちょっとだけ楽になります。ありがたい。

Switch版のゲームソフトは中古なのに新品の時よりも値段が高騰しています。ダウンロード版をニンテンドーのセールで購入するのがお得でしょう。

デジモンのゲームの中でも屈指のできの良さの作品です。

デジモンが好きなら絶対にプレイするべき作品ですし、デジモンがよくわからなくてもこのゲームから初めるのも悪くありません。

物語がおもしろいのでぜひ楽しんでみてほしい、そんなゲームです。

ネタバレあり、ハッカーズメモリークリア後の感想

ここから先はネタバレありで、クリア後の感想をたらたらと書いていきます。ゲームクリア後に気が向いたら読んでみてください。

サイバースルゥースで暮海杏子が助手を雇うことにした理由は、ハッカーズメモリーの主人公にあった、という後付け。こういう前作とクロスしている部分って面白いですよね。

ハッカーズメモリーには、本作の主人公が前作主人公とニアミスする箇所が結構あって「あぁ、あの場面か!」と、前作のことを思い出せる演出があってよかった。

サイバースルゥースで登場したクセの強いキャラクターたちが本作でも登場して、さらにクセの強さを印象付けてきます。

コーヒー店のマスターとかオカルト研のメイド服の娘とか、よくわからないナビットさんとか、個性的なキャラクターがたくさんいて面白い。

前作にもあった怖い雰囲気の話やちょっと不思議な話も健在です。

クラスメイトにいじめられている男子生徒が、クラスメイトの身体を操って全員を屋上から飛び降りさせる。

主人公たちの活躍のおかげで未遂ですみましたが、エデンネットワークが存在する世界の危険性を表現していておもしろかった。

水族館を自分のものにするために爆破しようとするおばさんとか、幻のコーヒーを求めていた少女の記憶をごっそり消してしまう話とか、裏家業で退魔師をやってる女子高生とか、いろんな出来事が裏で起こっていたんだなぁと、楽しめました。

このゲーム、ちょっと気になる部分があって「ビクトリーウチダ」というアイテムをくれるキャラクターが登場するのですが、会話が前作の使いまわしであっていない場面がちらほらあります。

エデンのエントランスにいるのに「ひぃ、クーロンはちょっとこわいけど……」といっている場面など、なんで会話文を変えないのか不思議に思いました。

ハッカーズメモリーではデジモンを購入できるデジマーケットというお店が存在します。

物語としては、ハッカーたちがデジモンプログラムを手に入れるのに必要なお店なのですが、主人公はミレイのデジラボを使えるのでゲームシステムとしてはまったく必要の無いものでした。

主人公はデジモンをいくらでもスキャンしてコンバートできるので、わざわざ高いお金を払って才能もたいして高くない弱いデジモンを手に入れる必要がありません。

物語を進めていくと檻に入れられ売られるデジモンがかわいそうだ、という環境活動家みたいな人たちと、デジマーケットの売人とで潰しあいが発生します。

プレイヤーの選択によってはデジマーケットが画面から消えるので、選択の結果を実感させるために存在したものかもしれません。

ストーリーを進めていくと、サイバースルゥースでもお馴染みのキャラクターたちと出会うことになります。

岸辺リエにはいいように使われ、デモンズの裏にはKというハッカーがいて、そいつにも利用されている。

割とかわいそうな立ち位置だったことが判明する、中ボス的キャラクター「ジミケン」

「刹那いハミングバード♪俺の心震わすぅ♪」

このキャラ、サイバースルゥースだけをやっているとうっとおしいだけの悪役なのですが、ハッカーズメモリーをやると印象が変わって好きになってきます。

ハッカーズメモリーのサイドストーリーを進めると、ジミケンからの依頼が主人公に届きます。

その話で主人公と共闘することになるのですが、ファンが所持している究極体デジモン「ヴァロドゥルモン」にビビッて主人公を見てくるシーンが何とも言えない。

割と人間臭い部分が垣間見えていい話でした。ジミケンも色々あるんだなぁと思って憎めないキャラになりました。

サイバースルゥースが発売されたときにはシスタモン姉妹は実装されていませんでした。

ハッカーズメモリーが発売されたときの早期購入特典だったかな。早い段階でデジモンとして使えるのが特典だったような気がします。

Switch版ではふつうにサイバースルゥースでもハッカーズメモリーでも最初から進化先に選べます。

ハッカーズメモリーのストーリーを進めていくとシスタモン姉妹と戦うことになり、この話が終わった後にデジラボに住みつきます。

かわいいデジモンですが、序盤に育てるには向いていません。覚醒体への進化条件をみたすのがLV80以上なのでレベル上げに時間がかかります。

覚醒体のシスタモン姉妹はどちらも優秀な技を覚えるので結構良いデジモンです。シスタモンブランの固有の必殺技が1ターン敵の攻撃を無力化できるので優秀です。必要なMPが多すぎるのが難点。

ロードナイトモン(岸辺リエ)とエリカがビルの屋上で殴りあうシーンは、なんだか前作でもこんなシーンを見たような。屋上で殴りあうヤツら多すぎ。

人間の姿でエリカとの殴り合いに応じてくれているのは、ロードナイトモンの人間臭いところかな?エリカは引きこもりのはずなのに一本背負いしていてすごいシーンでした。

このあたりの話から、サイバースルゥースと関わりのないストーリーになっていきます。

結局のところアルカディモンってなんだったんだ?あんな強力なデジモンがいるなら、ロードナイトモンたちが放っておかない気もするけれども。

でかすぎて草。しかもこのデジモン、途中までまったく攻撃が通らないチート能力もちなのです。

ただ、このアルカディモンはラスボスではなく、ラスボス前に戦う前座的な敵です。この後しつこく復活したりもせずに、龍司を救出してアルカディモン関連は終了。

アルカディモンの存在を引っ張った割に、終わり方がかなりあっけなかった。

ゲーム制作陣がアルカディモンを出したかっただけ?封印されていた理由とか、龍司の次はエリカにとりつくとか、もっとなにかあるかと思ったらなんもなかった。

ラストバトル前にフーディエモンになってしまったエリカ。確かフーディエモンは、ハッカーズメモリーが初登場だったはず。

最後の最後にやっとフーディエのメンバーが全員そろうことになり、物語の終わりが近いのを感じさせる展開。

もう少し、フーディエとしての再会の余韻が欲しかったかな。

ラストバトル後の話は賛否の分かれる部分。サイバースルゥースの悲しくもあるけど未来への希望、新しい関係性が想像できる温かいエンディングに比べると、ハッカーズメモリーのエンディングはビターエンディング。

世界が改変されて元通りになっても、エリカは長く生きられない。

だから現実世界に戻るのではなく、デジタルワールドに行くという展開。

世界が改変された後はサイバースルゥースの主人公たち以外、記憶がなくなってしまいます。

ハッカーズメモリーの主人公も例外ではなく、デジモンたちと戦った日々も忘れ、エリカの存在も忘れてしまう。

物語の最後に、主人公はエリカが引きこもっていた部屋を開け、物置になっている光景を見てひとすじの涙を流す。

あれだけ頑張って駆け回ったエリカとの日々を、フーディエのメンバーも、主人公も、誰も覚えていない……。

ハッカーズメモリー、その記憶はフーディエモンとなったエリカの中にだけ残っている。

エリカにとってはそれでよかったのかもしれませんが、物語の終わりとしては悲しさが残るものでした。

青く光る蝶が飛び回り、物置になってしまっている部屋のディスプレイに、デジモンたちとエリカのドット絵が表示されてEND。

う~ん、悲しい結末だなぁ。せめて主人公がエリカのことを憶えていたら、ちょっとだけ希望のある終わりになったような気がします。

エリカという少女の頑張りを、フーディエモンになったエリカしか憶えていないのは悲しい。

賛否が分かれるのもわかる終わり方でした。

ハッカーズメモリーのやりこみ要素

ハッカーズメモリーのやりこみ要素はサイバースルゥースよりも少なく感じます。

強敵はゲーセンのマスターカップとアビスサーバ奥のグランドラクモンだけ。

サイバースルゥースではロイヤルナイツや七大魔王が裏ボスとして登場しましたが、ハッカーズメモリーには出てきません。ちょっと物足りないかな。

ただ、マスターカップはサイバースルゥースよりもかなり強敵で、才能を200にしてしっかりステータスを上げておかないとほぼ勝てません。

状態異常もかけてくるので対策が必須ですし、敵デジモンの行動スピードがかなり速い。

最後の敵が「パイルボルケーモン」なのは謎。前作主人公とか、エリカとか、他にも強敵として出せそうなキャラがいるだろうに。

ハッカーズメモリーのマスターカップを終えてしまうと、強敵はほぼ終了です。

あとはアビスサーバのグランドラクモンだけ。

アビスサーバは、今まで冒険したフィールドを探索していくもので、一つの階に4つアイテムが設置されています。

軍師のUSBやミラクル肉などの貴重なアイテムがふつうに落ちているので「え、頑張って開発する必要なかったなぁ」と思わずにはいられません。

10階ごとに強敵のデジモンが待ち構えています。トイアグモン5体とか、かわいい見た目のクセに強くて痛い目を見せてくれます

30階にグランドラクモンが常に待ち構えていて、近づくとバトルに突入します。

1回目のグランドラクモンは雑魚です。楽勝で勝てます。なんだこんなもんかと思ってアビスサーバ2周目に挑まないほうがいいでしょう。

なめてかかると、2回目のグランドラクモンに敗北します。

2回目はワクチン種の防御貫通技を持っているデジモンで挑まないと勝てません。

2回目のグランドラクモンは強攻撃ラッシュの後、HPを一気に回復するので「アルファモン王竜剣」や「ネプトゥーンモン」などがいないと火力不足で一向にHPを減らせません。

裏で世界征服たくらむくらいなので結構強い。でも倒し方が分かると割とどうとでもなる敵です。

グランドラクモンを倒してしまうともう強敵はいません。ちょっとあっけないなと感じます。

他のやりこみ要素はデジモンメダルとハッカーランクを上げることでしょうか。

ハッカーズメモリーにはメダルマスターという人がエデンの中にいるので、お金があれば結構メダルを集められます。

頑張って集めたつもりでも50%に到達しませんでした。700枚集めるやりこみ要素は私には無理だなぁ。

[Switch版] ハッカーズメモリー感想・評価、まとめ

『デジモンストーリー サイバースルゥース ハッカーズメモリー』は全体的にはとても面白い良作のゲームでした。

ただ、ハッカーズメモリーのエンディングがね、悲しい終わりだから後味がちょっと悪いかも。

現実世界でフーディエのみんなと楽しい人生をおくっても良かったのでは?と思わないでもありません。

でもそうすると、主人公たちとエリカの思い出が消え去ってしまうし、この終わりで良かったのか。

もう少し、希望が残るエンディングにしてほしかったかな。

デジモンのゲームとしてはかなり出来の良い部類なので、デジモン好きはやって損はありません。

物語は全体を通して面白いですし、キャラクターも個性的、キャラデザはかわいいし、デジモンたちの3Dモデリングや必殺技モーションなども良くできています。BGMもいいし、アニメーションの演出もすごく良かった。

デジモンバトルは大味で通信対戦はあまり盛り上がりがありませんが、一人用のゲームとしてはとても楽しいゲームです。

デジモンストーリーはサイバースルゥース編もハッカーズメモリー編も、私にとってかなりの良作でした。

楽しい作品は終わった後の充実感が大きくて満足度が高い。デジモンストーリー、本当にいい作品でした。

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